ツーバイフォーの耐火性

実は「木は火に弱い」は常識の嘘

耐火性,ツーバイフォー住宅

木は火に弱い、というお考えではありませんか?確かに木材は燃えやすい性質をもっています。しかし、ある程度の太さや厚さがある(つまり断面が大きい)木材は、いったん燃えても表面に炭化層をつくるだけ。火は内部まで進行しないため、強度が低下しにくいという性質をもっています。これに対し、火に強いと考えられている鉄は、550℃を超えると急速に柔らかくなって変形し、その強度が大幅に低下します。住宅の場合、骨組みが崩れて落ちてしまうことにもなりかねません。実は「木は火に強い」のです。700~950℃にまで達するといわれる現実の火災においても、実大火災実験の結果などから、これは事実として確認されています。

耐火性,ツーバイフォー住宅

 

 

木材と鉄骨の耐火性比較実験

常温での強度が同一の木材と鉄骨を使った実験です。木材は構造材として使われる通常のツーバイテン材2枚重ね(76×235mm)。鉄骨はリップみぞ形鋼(150×75×20mm、厚さ3.2mm)。それぞれに500kgの荷重をかけ、約1,000℃まで加熱しています。ツーバイフォー構造部材は、加熱5分経過してもほとんど変形はありません。同じ加熱時間で鉄骨部材の場合は、変形が始まりました。(出典:一般社団法人 日本ツーバイフォー建築協会)

耐火性,ツーバイフォー住宅

 


ファイアーストップ構造

耐火性,ツーバイフォー住宅

ツーバイフォー工法では、壁の室内側には石膏ボードを貼り、屋外側は不燃材仕上げとするのが一般的です。また、壁のなかには枠組材が組み込まれていて、ファイアーストッパーの役割を果たします。壁・床などの構造体そのものが火の燃え広がりを防ぐ仕組みになっています。 そのため、ツーバイフォー工法の建物は、他の工法に先がけて昭和57年からの住宅金融公庫の省令簡易耐火構造の基準に基づいて建設されており、現在、特殊な仕上げを用いる場合などを除き、そのほとんどが「省令準耐火構造」の基準に適合します。 (さらに一定の仕様の上乗せをすれば、大臣認定仕様による「耐火構造」にもできます)

 

ツーバイフォー工法の省令準耐火とは

省令準耐火構造 の住宅とは、建築基準法の準耐火構造に準ずる防火性能を持つ構造として、住宅金融支援機構の基準 に適合する住宅をいいます。省令準耐火構造の住宅は防火性・耐火性に優れているため(住宅金融支援機構)木造でありながら火災保険料が、鉄筋コンクリート、鉄骨の戸建住宅と同等の金額となります。さらに地震保険についても一般木造住宅に比べ、約半分程度と割安です。在来の木造軸組工法で省令準耐火の住宅を建築するためには、多くの場合特別な設計・施工が必要になりますが、ツーバイフォー工法で住宅を建築する場合、その優れた基本性能と独自の構造のためほとんどが特別な設計・施工をすることなく省令準耐火になります。




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